船橋市さざんか特殊歯科診療所のご案内

船橋市民の健康を守ることを目的として、船橋歯科医師会が船橋市より業務委託を受け、「船橋市さざんか特殊歯科診療所」において、一般の歯科診療所では治療が困難な船橋市内に在住する心身障がい児（者）および在宅要介護高齢者を対象とした歯科診療を実施しています。診療は船橋歯科医師会会員の歯科医師で行っています。

在宅要介護高齢者

在宅要介護高齢者の治療方針は、担当医（船橋歯科医師会会員）によって患者さん宅を訪問して得られた資料、患者さんの口腔診査によって得られた情報、内科担当医への対診表などのいろいろな情報を収集、分析し、さらに東京歯科大学歯科麻酔学講座より派遣されている管理指導医の意見を踏まえ決めています。なお、通院が困難な方には搬送車のご用意があります。

心身障がい児（者）

心身障がい児（者）の方の治療も東京歯科大学小児歯科学講座より派遣されている管理指導医の意見を参考に決定し、治療方針を決め、その上診療日当日には、東京歯科大学歯科麻酔学講座および小児歯科学講座より派遣されている管理指導医のもと、患者さんが安心して治療が受けられるように、診療の体制を整えています。

食べることの障害（摂食・嚥下障害）をご存知ですか？

食べ物や飲み物が飲みこめなくなったり、胃の方ではなく肺の方に入ってしまう事を“嚥下(えんげ)障害”と言います。人はまず食べ物を認識し、唇から取り込みます。そして、取り込んだ食物を良く咀嚼し唾液と混ぜ合わせ、飲み込みやすい形に変えます。次にその食物は、舌によりのどの奥に送られ、嚥下反射により胃に送られます。この一連の過程がうまく機能しない時、これを“摂食嚥下機能障害”といいます。

この障害は、機能の低下した高齢者、脳卒中などの後遺症のある方、舌やのど、食道のあたりの大きな手術を経験された方、脳性麻痺等の障害を持っておられる方などに、多く見受けられます。

船橋市さざんか特殊歯科診療所では、摂食嚥下障害の患者さんにも対応しています。

摂食・嚥下障害があると誤嚥（気管や肺の中に食物が入る）を起こし、誤嚥(ごえん)性肺炎という命に関わる病気になる可能性もあります。また、窒息や脱水、低栄養の危険もあり、これらを予防するために検査や訓練（リハビリテーション）が必要となります。摂食・嚥下障害の方にはレントゲン検査、口やのどの機能検査、食事調査などを行います。そして、機能の回復のためには口やのどの動きを改善する訓練、食事時の姿勢や食べ物の形や調理の仕方、栄養学的なアドバイス、飲み込む機能を高めるための入れ歯の作製、口の中を清潔に保てるようなアドバイスなどを行います。船橋市さざんか特殊歯科診療所歯科診療所ではこのような摂食・嚥下障害についての専門的な知識を持った歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士によるチーム医療を行いますのでお困りの方はお気軽にご相談下さい。

安心して治療が受けられるために

船橋市さざんか特殊歯科診療所では、患者さんの安全を計るため十分な全身管理のもとに診療を行っています。そのため１日当たり診療できる人数に限りがあり、すぐに診療開始とならない場合がございますが何卒ご理解の程よろしくお願いいたします。
来院初日は．お口の中の診査や障害等の調査を行い、歯科の治療は応急処置に留めさせていただいています。その後の診療につきましては、いろいろな事項を検討し、船橋市さざんか特殊歯科診療所より患者さんに御連絡させていただきます。

船橋市さざんか特殊歯科診療所で対応できない患者さんについては、東京歯科大学千葉病院、日本歯科大学附属病院等へ紹介しています。