暴かれる「木戸孝允死」の真実

2016年05月28日掲載

最近「有名人の死亡診断書」という本を読みました。題名通り幕末~明治の知識人たちがどのように死んでいったのかと言うことが書いてある本です。

この中で歯科医師としてかなり気になった人が木戸孝允です。

彼はご存知のように文武両道の長州藩志士として維新の折には新撰組との死闘を含む勇猛果敢な活躍が有名ですが、明治になってからの行動は何故か優柔不断で感傷的、愚痴が多い弱さが目立っています。この原因はすべて健康状態にあると、この本には書いてあります。本人の詳細な日記によれば、この頃彼は常に歯痛に悩んでおり、アメリカ人歯科医エリアタは1日に彼の歯を9本も抜歯せざるを得ず、以後も頻繁に治療に通い、果ては日本人歯科医小幡英之助に義歯製作を依頼しています。この時孝允は38歳!(驚)そして、これが重篤な胃腸障害を引き起こし、彼の行動に支障をきたし、不眠症、神経衰弱となり44歳で急性心不全にて死去という結末を迎えたのです。近年、心不全にも歯周病やプラークがかかわっているという事実を考えれば、木戸孝允は口腔内疾患で人生後半めちゃくちゃになったと言っても過言ではないでしょう。

幾松になって早く歯を治せと教えてあげたい!・・・あ、幾松になる必要はないですね。

(M.K.記)

明治時代には有名人(裕福な人)であってもあっけなく死んでいくことに驚かされる

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