「広報かまがや」健康だより欄に「震災後の健康状態」が掲載されました
2011年06月15日掲載
歯科医療の分野で、16年前の阪神・淡路大震災でも取り上げられましたが、今回の東日本大震災でもやはり問題となったのが、入れ歯の紛失による食生活への影響と口腔内清掃が不十分なために引き起こされる誤嚥性肺炎です。普段当たり前の様に使用している入れ歯も、紛失することにより十分な食事が摂れず栄養不良になったり、よく噛めないために食物を丸のみにせざるを得なくなり、その結果体調を崩した方が多くいらっしゃいました。また、特に歯磨きが出来なかったため、口腔内清掃不良状態に陥り口腔内細菌が肺に入ってしまい、その結果引き起こされる肺炎である誤嚥性肺炎になられた被災者の方もいます。しかし、この様な事柄は大震災の時だけではなく、日常でも起こり得ることでもあります。日頃からよく噛めるよう自分のお口の健康状態を整え、清潔に保っておくということは本当に大事なことです。「すべての栄養は口から入る」ことを意識し、定期的に歯科医院でのチェックをしてもらうことをお勧めします。今回の東日本大震災被災者の皆様に心よりお見舞い申し上げます。